雑記

国勢調査2025調査員【体験ブログ】報酬・時給換算を計算した

5年に1度の総務省の大調査!
「国勢調査」の調査員の報酬(時給換算)や、実際にやってみて良かったこと、辛かったことなどを更新していきます!

「調査員の仕事ってどうなの!?」
「報酬が1調査区数万円とか言われても…結局のところ時給換算でいくらなの!?」
「結構きつくない!?」
ぶっちゃけ行政の募集内容見ても、業務量の具体的なことが書いていないんです…
そして口コミも少ない!なぜなら調査員はお年を召された方がほとんどなので…ネットで書かないんでしょうね…
私の体験談ブログが不安をお持ちの方の一助になれば幸いです!

調査員のお仕事とは…

調査中に「あ~マツケンのヤツね~」とお年寄りからたくさん声をかけられました!

調査員のお仕事は「紙の調査票を各世帯に間違いなく配る!」これに尽きます。
そのためにさまざまな下準備と後工程があります。

ざっくり全体の流れ
①説明会に参加
②事前に配布地区を下見
③訪問・配布(これがメイン)
④督促2回

一つ一つ見ていきましょう!

調査員に登録

バイトでいうところの採用面接です。
簡単な履歴書を持参し、市区町村の担当者と面接をします。

ただ普通のバイトと違うのは、「登録した後、本当に仕事がくるのかどうかはわからない」ということ。

「暴力団ではない」「調査員の訪問時に自分の本業の営業活動をしない(国勢調査員です~と名乗って、ついでに訪問販売の営業はやめてね)」など、至極あたりまえのことを誓約して、割と簡単に登録は終わりますが、「合格」「不合格」はなし。

国勢調査のほかにも住宅・土地統計調査、経済センサス調査など多くの調査がありますので、
その調査の時期になると、役所から意向確認書のようなものが郵送で届きます。
そこで私たちは「今回の調査やります! or やれません…」を回答する仕組み。
つまり「〇〇調査の時期になっても役所から封書がこない=今回の調査については選考から外れた」ということになるのでしょうね。

ただ、80歳のおばあちゃんもやっているような調査で、そこまで内容的に難しいことではなく、
よほど責任感や実務能力に乏しい人でない限りはお仕事はいただけると思います。
あとは、地区の問題で「さすがに遠い」と判断したり、「さすがにお年寄りだからこんなに大量の荷物は持てないだろう」など適性を見ていたりするのだと思われます。

どこの市区町村に登録しようかな~やっぱり住んでいるところがいいかな~と考えていたところ…
日経新聞読者の私はあることに気づきました。
日経新聞の報道によれば、調査票の配布方法については「全戸対面」「全戸ポスティング」「原則対面、例外的にポスティング」など各区でわかれている様子。

……これ、「全戸ポスティング」の市区町村が狙い目だな…と(小声)。

「各世帯、全戸インターホンを押して、在宅なら世帯数など聞き取って調査票を渡す。不在ならメモをポストに入れて再訪問」
「調査票はポスティングして終わり」
…明らかに後者のほうが楽に決まっています。

しかも今のご時世、闇バイトも増えていますから知らない人がインターフォンを押せば怪しまれて何言われるかわかったもんじゃありません。
実際、報道でも「調査員の嘆き」のような見出しが躍っています。

AI作。「全戸対面で配布」はキツイ……。

ということで日経新聞に載っていた一覧表をもとに、全戸ポスティングになりそうな市区町村(自宅から行ける範囲で)を調べて登録。
全戸ポスティングに舵を切るような区市町村はきっと優秀な行政マンが働いているから、働き手である調査員の労働環境も良いはずだろうと期待。

私の場合は登録後、今回の国勢調査で晴れて意向調査書が届いたので「参加します」にマルをつけて返送しました!

さて、私の目論見はあっているのかどうか…!?

調査員説明会

総務省が主導で行う国勢調査ですが、全国調査なので、実際の実務は市区町村が担います。
そのため、市区町村によって説明会の方法も異なります。

噂によれば紙のマニュアルが配布されたり、集会所で説明会を開いてくれたり、説明動画のURLをくれたり…

説明会の内容を聞くと、普通のお仕事経験があって真面目な性格であれば特に難しい内容ではないと感じました。
ただ、結構細かい作業が多い予感です…!!

私の場合は、紙のマニュアル読み込み&動画視聴で2時間ほどで終了。

この動画がめちゃくちゃわかりやすい。
すべて実際の書類やイラストをもとに丁寧に解説。
行政特有のかたくるしい表現もなし。
おじいちゃんおばあちゃんでもわかりやすい仕様。
限定公開なのでここに貼れないのがもどかしい。
ありがとう、行政の人……私も調査員としてがんばるぞ~!

配布地区の下見・調査

なんと私は10調査区、約600世帯を担当することになりました…!!
玄関が段ボール10箱で埋まる様子に夫は辟易……。
息子からも「狭い」とクレーム……。
普通だと100世帯くらいが限度ですが、役所の担当者からは「〇〇さんならお若いですし、頼りにしてます!」と(なんか嬉しい)。

早速、配布地区の下見に行きます。

ここでは役所からもらった地図をもとに、現地を確認。
建物があるか、あるなら人が住んでいるか、居住者がいるなら表札の名前を確認して、指定の書類に記入していきます。
店舗だらけの雑居ビルにも、意外とオーナーがひっそりと住んでいたりするので見逃せません。

1調査区、60世帯で約40分程度。
調査区までの移動時間は抜きで、正味の稼働は600世帯で5~6時間ほど。

調査票を配る準備

調査票には世帯番号が振ってあるので、絶対に配り間違えがあってはなりません。
配布ミスを防ぐため、全ての調査票に鉛筆で「マンション名・部屋番号」などのメモをあらかじめ自宅で記入。
現地ではメモをもとに配るだけ、の状態にしておきます。

私の場合はもともと封入している調査票が段ボールで届きましたが、
区市町村によっては封入も調査員が担うことがあるそう。
封入も内容に含まれる場合は報酬もその分高いみたいです。

調査票の世帯番号が順番通りになっているかをすべて確認。
地区番号も合っているかすべて確認。
要図と世帯一覧という2つの書類も作成。

この下準備の稼働時間が一番長く感じました。
1調査区あたり90分ほどかかりました。

いざ、調査票の配布

間違えないように配ります!
…しかし、この調査票がめっちゃ重い。

中型の旅行用のスーツケースに入るのは1~2調査区、100世帯程度が限度。
…というか、女性の私が運べるのはこれが限界。
男性でもっと力があれば、大型のスーツケースで150世帯くらい持っていけるかもです。

配布期間は9/20~30の10日間。
1日1~2調査区のペースでポスティングしていきます。

ポスティングのみなので、稼働時間は1調査区約60世帯あたり大体1時間ほど。
もし対面であればこの2~3倍の時間はかかると思われます。

しかし、ここでトラブル発生。

それは配布2日目のこと。
配布している最中、腕に違和感。
帰って家事をしていると、手首に激痛が。
手首&腕が筋肉疲労……( ノД`)シクシク…

封筒を数える&ポスティングの作業って腕への負担が半端ないんだな…と痛感。

果たしてあと7調査区、無事に配れるのか!?←イマココ

督促チラシ配布

後日、更新します♪


役所へ作成した調査書類を提出

後日、更新します♪

気になる報酬は?

説明会の説明では、報酬は1調査区2万~5万で、世帯数によって異なるとのこと。
具体的な報酬額は示されませんでした。
扶養から外れたくないため、個別に報酬額の計算式を聞いたところ、
ざっくり「固定額+〇円×世帯数」という説明でした。
この〇円は各市区町村の業務内容によって異なるので、一律で公表していないようです。

私の場合は10調査区600世帯で少なくとも40万円はもらえるとのこと。
………あれ?結構高額じゃない?
私の正社員時代の月収より高額じゃない?

■仮の時給計算(1調査区60世帯)
・説明会 2時間
・配布地区の下見調査 1時間
・下準備 1.5時間
・ポスティング配布 1.5時間
・督促チラシ配布2回 3時間(予定、後日更新)
・書類作成、提出 2時間(予定、後日更新)
※現地までの移動時間は除く

(1調査区60世帯)約4万円÷(稼働時間)約11時間=(時給)約3,636円

時給 約3,636円…!???

果たしてこの計算は合っているのでしょうか?
いや、もしかしたら最後の書類作成に膨大な時間がかかるのかもしれません。
すべての調査が終わり次第更新し、実際の報酬額をもとに改めて計算してみようと思います。

ただ、一つ自明なことがあります。
もしこれが「対面で全戸訪問」の区市町村だった場合は、著しく稼働時間が増えるので時給換算はもっと少なくなるということです。
本当に日経新聞を読んでピーンときた自分をほめたい。

ただ、全戸ポスティングだとしても電車に乗って1時間のエリア…とかならメチャクチャ効率が悪いので…そこはバランスですね。
自宅から近くて全戸ポスティングの市区町村。これがベスト。

調査員が向いている人

・効率よく淡々とマニュアルにそって事務作業ができる
・歩くのが好き
・最低限のコミュニケーション能力がある
・専業主や年金暮らしの方など昼間の時間に余裕がある方

正直、最も厳しい要件は最後の「時間に余裕がある」になるかと思います。
訪問・配布は夜間禁止なので、昼間に時間がないとできません。
つまり、自然とおじいちゃんおばあちゃんが多くなる…ということですね。
(説明会の参加者はほとんどがお年寄りでした)

ただ、1調査区くらいなら正社員も可能…かも?
土日祝日に配布を一気に頑張って…平日夜に事務作業…
調査書類提出日は有給…
ということであればフルタイム正社員でも副業としてできる…のかも?

「調査員不足」「調査員の高齢化」と新聞でも報道されているので、5年後は「調査員方式」は廃止となり「民間委託」になっている可能性もあります。
もし5年後も調査員の募集があるようなら…私は絶対にやりたいです!

社会貢献のために!!
(ウォーキング量が増えて1.5キロ痩せたから、という理由では決してございません)

  • この記事を書いた人

もののかほり

紆余曲折あって今は幸せな生活を送る30代。 血と汗の染み込む土地で禄を食みながら、境界知能・発達障害の息子と転げまわる毎日。 賃貸不動産経営管理士/2級ファイナンシャル・プランニング技能士/日本証券業協会 ニ種外務員資格

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